iLOのバックアップとリストア
自動でのバックアップとリストア
iLOの初期化プロセスが終了すると、バッテリ駆動のSRAMメモリデバイスに保存されている構成情報が不揮発性フラッシュメモリ(NAND)にバックアップされます。
SRAMが消去された、またはデータ破壊が検出された場合、 iLOはバックアップファイルから構成情報をリストアしようとします。自動リストア操作はIMLに記録されます。
システムメンテナンススイッチを使用してiLOセキュリティを無効にすると、SRAMデータは自動的にリストアされません。
自動でのバックアップとリストアのプロセスによって作成されたバックアップファイルには、ユーザーはアクセスできません。手動リストア操作を実行するために使用することはできません。
手動でのバックアップとリストア
iLOでは、バッテリ駆動のSRAMメモリデバイスに保存された構成情報の手動リストアがサポートされています。この機能は、バックアップされたシステムと同じハードウェア構成を持つシステムで使用するためのものです。構成を複製して別のiLOシステムに適用するものではありません。
Hewlett Packard Enterpriseでは、リストア操作を実行する理由が生じることは想定されていません。ただし、構成のバックアップを取っておくことで、通常の動作環境にすばやく戻ることができる場合があります。
あらゆるコンピューターシステムと同様に、データをバックアップして障害の影響を最小限に抑えることをお勧めします。Hewlett Packard Enterpriseは、iLOファームウェアをアップデートするたびにバックアップを実行することをお勧めします。
バックアップとリストアのためのiLOファームウェア要件
iLO 5ファームウェアバージョン2.10以降とiLO 6では、iLOファームウェアのバージョンが同じシステムや異なるシステムでバックアップおよびリストアのタスクが実行される、バックアップおよびリストア操作がサポートされています。
2.10より前のiLO 5ファームウェアバージョンでは、iLOファームウェアのバージョンが同じシステムでバックアップおよびリストアのタスクが実行される、バックアップおよびリストア操作がサポートされています。